5年後の自転車を具現化?プロトン史上初となる3Tストラーダ(アクアブルースポート)とは

 

「プロトン史上初?それとも歴史上”唯一”となってしまうのか?」

 

これが、今季アクアブルースポートに提供した俺たちの「T Strada(ストラーダ)」に向けられた言葉だ。

ワイド幅タイヤ、ディスクブレーキ、電動シフト、そして一枚足りないフロントギア。自転車メーカーが製品を売りたくて身勝手に開発した技術の”幕の内弁当”だと言われた。

「あれで激坂は登れない。選手が可哀そう。きっと上手くなんかいかない。奇跡は何度も続かない。」

 

面白い。いままでと一緒なんてクソ食らえだ。見てろ、五年後にお前たちが跨っている自転車を。きっとこれによく似た見た目をしている。

f:id:toriaezublog:20180125162022j:plainSRAM joins 3T at Aqua Blue Sport – 3T Blog

設計の出発点はタイヤだ。大きいタイヤだ。

23C?25C?少しは乗る人の気持ちを考えたらどうだ?乗り心地は正義だ。乗り心地こそ正義だ。

今後のスタンダードは28Cになるだろう。もしかしたら30Cまで行くかもしれない。だから25ー30Cまでの幅をもたせた。自由に選べ。だが一度これに28Cを装着して正面から見てみろ。きっと驚くだろう。そうなるように設計したんだからな。これがエアロフレームだ。タイヤ・スタートだ、我々の自転車は。

f:id:toriaezublog:20180125162245p:plain3T Strada Road Bike Review – 1×11, disc brakes and wide tyres – YouTube

 

なぜ20年もの間、この部分(前ディレイラー付近)にイノベーションが起きなかったのか、理解に苦しむ。それでよく”エアロフレーム”を名乗れたものだ。二枚のギヤに、変換器、そこにボトルが二本もある!これでは空気は通らない。だから空気が脚の周りまで流れてしまい、淀みが生まれる。

だから一枚にした。

「21=1」ではない。「1+1=3」だったのを「1」にしたんだ。

意味がわからない?変速機(ディレーラー)のことだ。頭を使え。ギアを一枚にしたらその変速機も不要になるんだ。

エアロだ、これが。ギアリングとフレームの間に通り道が生まれた。これが進化だ。

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わかった、わかった。答えてやる。確かに”まだ”完璧ではないかもしれない。「これでは坂が登れない」「スプリントできない」という批判もわかってる。しかしそれも時間の問題だ。まぁまずは俺の話を聞け。

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後ろには 1136 のカセットが付いている。

それが二枚と同じギヤ比を可能にしている。前がコンパクトな 5034 で、後ろが 1128 だったらどうだ?レシオは同じだろう?

一番大きい(ギヤ比)も、小さい(ギヤ比)も同じだ。だから何も犠牲にしていない。何度も言わせるな。  

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わかったよ、わかった。問題は後ろの一番小さいギヤだ。少し大きい。いまメーカーに特注品を作ってもらっているところだ。だから今のギヤ比のまま買ったとしても、後から新しいものと交換することができる。騒ぐな。

ったく、いまマウンテンバイクの主流はなんだ?お前たちは2012年に何を聞いていた?5年後にもう一度同じ質問をしてみろ。きっと恥ずかしくて俺に近寄れもしないだろう。

あっ、言うのを忘れていた。これは軽い。ギヤ一枚と変速機がなくなったんだからな。 

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見てみろこのクラウン(王冠)の隙間。ゾクゾクするだろう?

見ろ、後ろもだ。リムブレーキなら無理だった。タイヤとディスクブレーキを前提に開発したから可能なんだ。これが未来だ。

 

そしてこの美しいフォークの流線。

f:id:toriaezublog:20180125173914j:plain3T Strada – The Fat-Tire, 1x-Specific Aero Bike – YouTube

ボルトだらけで可哀そうだったから二本に減らしてやった。きっと(フォークは)俺とディスクブレーキに感謝しているだろうな。おかげで全てが(フォークの)内側に収まった。エアロだ。わかるか?これが ”エアロフレーム” だ。

 

なんだ、まだ聞きたいことあるのか。

なぜアクアブルースポートだったのかって?

この前インタビューで語ったからそっちを読んでくれ。でも特別に答えてやる

アクアブルースポートだったから” だ。

 

おれはここ数年、スポンサー契約(サプライヤー契約)というものに興味を失っていた。多額な投資にも関わらず、大した効果がない。不満しかない。この状況はずっと変わっていない。

たまに来るんだ「我が社は第二の”Cervelo(サーヴェロ)”を目指しています!大きなチームにスポンサードして自社製品を売りまくるんです!」って奴がな。

そんなことは不可能だ。たとえ強いチームに自転車を提供しても、売上は伸びない。そんなのは無理だ。

理由が聞きたいか?

なら、こっちのインタビューを読んでくれ。もういい加減、喋り疲れた。

 

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2月1日のレースで、3T Stradaはプロレース史上初となる勝利を上げた。