ゲラント・トーマスがスカイ残留を決めた、たった一つの理由

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 ツールで自身初のグランツール初優勝を果たしたゲラント・トーマス。大会期間中のチームの扱いに憤ったことを明かしたガーディアン紙のインタビューでは、スカイとの契約延長を決めた理由についても語った。

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ゲラント・トーマス:スカイに残ったのは、ここならベストな状態でいられると思ったからだ。違うチームへ移籍するのは賭けだからね。(優勝の可能性の高い)残り三年間でリスクを取りたくなかった。

僕の理想はフルーミーが僕の為に走ってくれること。だけどそんなことあり得ないってわかっているよ。

契約は2021年末までの三年。

新生CCC(今年までBMC)をはじめ、数多ある高額オファーを蹴り自国イギリスのチームに残ったトーマスだが、スカイは現在クリス・フルームとも2020年末までの契約を結んでいる。

もちろんフルームは全力でツール5勝目を狙ってくる。来年もダブル・エースで挑むとなると、スカイは残り6人で2人を守るというリスクを侵さなければならない。判断の難しさは今年の比ではなくなるだろう。

僕でもツールを優勝できるとチームに示せた。つまり僕もフルームとの同じ舞台に上がれたということだ。

もう一度勝つ自信があるし、お互い正直に、そして誠実である限り、僕とフルームそれぞれが同時に勝利を目指すことができる。

来年のツールでフルームが最初の山岳を問題なく走り、彼が一番強いことを証明したら、僕は喜んでサポート役に回るだろうよ。

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二人の信頼関係は、スカイが発足した2010年より共に走ってきたから”だけ”ではなく、ツール期間中のフルームの態度にもあるようだ。

最も大きかったのは、フルーミーが気まずくなるような態度を一度も取らなかったことだ。

ツール5勝目とグランツール3連覇がかかっていたんだ、心の中で感情が暴れまわっていてもおかしくなかっただろう。

でも、僕を祝福する彼に偽りは微塵もないようにみえた。

それにツールが終わってから二回ほど飲みに行っているしね。

 

10月25日に2019年のツール、31日にはジロのコースプロフィールが発表された。報道によるとジロはエガン・ベルナルの総合エースが濃厚のようだが、トーマスも出場の可能性について発言をしている。

もしその質問が今年じゃなかったら間違いなく「ノー」と言っただろう。フルーミーが(ジロ〜ツールを)やった時「すごいな、でも彼は特別だから」と思っていたからね。

でも、トム・デュムラン(ジロ/ツール共に総合2位)も両方を走った。だったら僕にも可能なのかもしれない。

報道によると今年12月にスカイは2019年の各グランツールにおける総合リーダーを決定する。

ディフェンディングチャンピオンとして来年のツールは100%の状態で臨みたい。でも同時にジロも興味をそそられる。やり残してしまった気持ちがあるからね。

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ゲラント・トーマス二冊目の自伝『The Tour According to G(Kindle版:¥1,295)が11月1日に発売された。