ネイサン・ハースが語るCANYON、そしてSRAMの魅力

今季ディメンション・データからカチューシャ・アルペシンに移籍したネイサン・ハース(28歳/オーストラリア/オールラウンダー)のインタビューを一部抜粋して訳しました。

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 ーー オーストラリア選手権でロードレースと個人TTを走るんだって?

そうなんだ。(ステージレース以外で)個人TTを走るとかエリートになって初めての経験だよ。

ビンクバンクツアー(旧エネコ・ツアー)やティレノ~アドリアティコで総合10位以内に入ることができても、タイムトライアルで2分程度失ってしまうのがいつものパターンだったんだ。だから今年は鍛えようと思った。それが僕にとっての”伸びしろ”だからね。

それに自転車や環境の恩恵を受けてみようと思ったんだ。
別に前まで使っていたバイクが悪いと言っているワケではなく、CANYONのように速い自転車に乗って、風洞実験やトラックでの空力効率の良いフォームを追求できる環境と機会が与えられるチームで、自分がどこまでできるのかを知りたくなったんだ。
過去6年間TTで失ったタイムを取り戻すためにスプリントしていたからね。

今回のオーストラリア選手権では真夏の中をTTバイクで42km走るんだ。こんなのは狂気の沙汰だよ。でも、だからこそTTポジションの基礎を作るのにはいい機会だと思っている。リッチーやローハン・デニス、ダーブリッジがいる中で結果を求めるなんてことは言わないけど、オールラウンダーとしての能力向上にはよい実践の場になると思う。

 ーー(ディメンションデータのから)CANYONに変わった印象はどうだい?シフトもシマノからスラムの Red eTop になったけど。

Embed from Getty Images

スラムは大好きなんだ。彼らはイノベーターだからね。
シマノは常に完璧を追求する。とても滑らかで軽いし、それにスタイリッシュだ。

一方でスラムは常にゲームをひっくり返そうとしている。それは僕がマウンテンバイクで走っていた頃、グリップシフトや他とは異なるパドルシフトを導入した時から一貫している姿勢だ。

シマノは同じシステムの改善を何回も何回も繰り返す。だがスラムはイノベーションを起こそうと、人間工学に基づいたり、ある時は全然違ったアプローチをするんだ。彼らがマウンテンバイクからロードレースに参入してきたとき、僕は幸運にもジェネシス(以前に所属していたオーストラリアのCTチーム)でスラムとZippホイールというたまらないコンボを使っていた。またスラムはパドルシフトシステム(の選択が可能だった)から、バーハンドルとギアレバーを一緒に握りながらの操作が可能だったんだ。だから、スプリント中でも握り拳を捻るだけでギヤが変えられたんだ。

こういう小さな挑戦(変革)が、僕がスラムを尊敬する理由さ。

スラムはワイヤレスすることによって硬かったシフトをF1のペダルシフトのように扱いやすくスムーズにし、シマノの電動シフトを(一時)駆逐した。あの直感的な操作性は「自転車とギヤの一体感」を感じられる。だから、スラムに戻れてとても嬉しいんだ。

これはスラム自身も認める事実だと思うけど、スラムのシフトは(シマノと比べ)スムーズではないかもしれない。なんて言えばいいんだろう…農耕的という表現かな?”段階”を感じられるんだ。電動でワイヤレスなカンパニョーロとでも言えば伝わるだろうか?とにかく自分の乗っている自転車に好きなメーカーのものが組み込まれているのは嬉しいね。

個人的にスラムやその他のキット、例えば僕が世界で一番だと思っているZippのホイールであることも幸運に思っているんだ。

 ーー1月は何を狙うの?

Embed from Getty Images

この夏(南半球のオーストラリアでは)に高望みはしないよ。

今シーズンはカチューシャでいままでとは異なった積み重ねをしている。
去年はジロまでのシーズン序盤はとても忙しかったんだけど、チームにチーム離脱を知られてしまったから、年間を通して47、48日しかレースを走れらせてもらえなかったんだ。

もちろんこの後のオーストラリア選手権も頑張るけど、大きなレースはその後のヨーロッパで待っている。そこで結果を残すのが目標だよ。 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー