「カヴェンディッシュはまだ怒ってる」サガンが語る2017年ツールの遺恨

 ペーター・サガン自伝『My Word』の出版記念イベントで行われた20分以上に及ぶインタビューにて、サガンが先月に発し自転車界に波紋を呼んだ「自転車レースは退屈」という発言や、2017年のツール・ド・フランス第4ステージでのカヴェンディッシュとの不仲について語った。

第一弾:「全ての物語には終わりがある」サガンが2018年世界選手権を語る
第二弾:【インタビュー】ペーター・サガンを変えた高地トレーニング
第三弾:「カヴェンディッシュはまだ怒ってる」サガンが語る2017年ツールの遺恨 ← イマココ!!

 

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話題はサガンが19歳(大会最年少)で出場した2010年ツアー・ダウンアンダーへ。当時はランス・アームストロングや翌年のツールで総合優勝をするカデル・エヴァンスら有力選手が出場しており、ステージ勝利こそしなかったが、当時まだ無名だったサガンの名を知らしめるレースとなった。

ーー君が(第2ステージで)酷い落車をした翌日の朝に、インタビューの為に君の部屋に行ったのだけど…覚えている?
包帯をしているのにも関わらず、君はインタビューに応じてくれたのには驚いたよ。

サガン:ああ(覚えている)。あの時は全てが新鮮だったからね。僕に質問があるだけでうれしかった。いまは違うけどね笑

ーーいまはインタビューが嫌いだもんね?笑

 

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左端でバルベルデ、ルイス・レオン・サンチェスの後ろにつくリクイガス(現EFドラパック)時代のサガン

ーーインタビューの時、テレビには前日のレースの様子が映っていた。そして君の落車シーンも。ベッドにいた君は身を乗り出して観ていた。あの時何が起こったのかをね。僕には君がそのシーンを観て楽しんでいるように見えた。いまは自分のレース映像を見返したりする?

サガン:しないね。家で自由な時間があったら、自転車レースなんて観る時間ないよ。バーとか行った先で流れていたら観るかもしれないけどね。

ーー今年のジロは観ていない?

サガン:観てないね。その時僕はカリフォルニアにいたし、その後は合宿を、仕事をしていたからね。

ーー今年のジロで優勝したのは誰?

えー、フルーム。その前の年はデュムランでしょ?三年前は…わかんない。

サガンは今年、ブエルタ後に行われたインタビューで「このスポーツは退屈だ」と発言し話題となった。

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ーーカヴェンディッシュとの関係はどうなっているの?

サガン:えーっと、ツールで彼を怒らせてしまったけど、まだ怒っているよ。まぁ、でも、あれはワザとじゃないし、事故だったんだけど、でも、彼の立場からすれば、彼は後ろから突っ込んできたワケで…僕に何ができた?

サガンの6年連続ポイント賞(グリーン)ジャージがかかった2017年ツール・ド・フランスの第4ステージ。

サガンの後方、バリケードとの間に隙間を見つけ飛び込んだマーク・カヴェンディッシュに対し、サガンが肘を出したことで落車。これが反則スプリントと判断され、サガンは失格処分になり、カヴェンディッシュも右肩甲骨を骨折しリタイアとなってしまった。

しかし、レース直後にサガンはカヴェンディッシュのチームバスまで赴き、直接謝罪している。

サガン:謝罪の気持ちを伝えたけど、もしあの時、僕も落車していれば彼の気持ちはマシになったのだろうか?そんなのはわからない。僕は僕で生き残ろうとした結果なわけで、起こってしまったことは起こってしまったことだ。今年になって彼を見かけたけど、まだ怒っていたね。

 

参照:The Cycling Podcast