「このスポーツは退屈すぎる」サガンが語る自転車ロードレースの本音

9月16日に閉幕したブエルタ・ア・エスパーニャ。

完走直後の西紙『エル・パイス』のインタビューに対してペーター・サガン(28歳/スロバキア)が放った、自転車ロードレースを「退屈だ」というコメントが話題になっている。

ペーター・サガン:「たとえば200kmのレースだったら、僕は残り100km地点からTVをつけるよ。でもレースの展開なんていつも同じでしょ?それは残り20km地点でも変わらない…。残り100kmから20kmまでの二時間、何も起こらない状況をTVで観なければならない」

「残り10kmや5km、1kmだったら状況がフルスピードで目まぐるしく変わる。それはスプリントステージでも同じだ」

「しかし、残り100kmから観始めたら眠ってしまう。そうだろ?だったら残り10kmで起きて、どんなフィニッシュになるかを興味深く観るよ」

ここ数年、自転車ロードレース界ではコースの距離に関する議論が起こっており、今季のツール第17ステージでは65km、ブエルタ第20ステージでは97kmの山岳コースなど、スタート直後から激しいアタック合戦が期待されるショートステージが流行しており、今後増えていく可能性を見せている。

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ツール第17ステージでは史上初となるグリッドスタートが導入された

サガン:「(僕のような)人のことを考えている?僕にはわからない。でも、僕にとってはこのスポーツは退屈だ。そしてファンとしての僕は、最後の5kmしか観ていない」

獲得標高がおよそ4600mとクライマー向けのステージとなった今年の世界選手権(9月30日)の調整の為、ブエルタに出場し見事完走したペーター・サガンだが、世界選手権3連覇中の大スターの言葉はレース主催者たちに届くのだろうか?