レースに興味がないライダーも世界のトッププロ選手がどんな機材をどんな組み合わせで使っているかには興味あるだろう。
今回は各チームが使用するバイクの各機材を紹介しながら、ワールドツアーを戦う18チームが使用する多数派のパーツで自転車を組んだ。
フレーム:S-Works ターマックSL6
ワールドツアーを戦う18チームには16のバイクメーカーがおり、CANYON(モビスターとカチューシャ)とSPECIALIZED(ボーラ・ハンスグローエとドゥクーニク・クイックステップ)がそれぞれ2チームに提供している。
同数だが日本でのマジョリティということで、フレームはSPECIALIZEDのS-Works、エアロ重視のヴェンジと軽量のターマックというラインナップだが、よりオールラウンド仕様のターマックを選択した。
コンポーネント:デュラエース R9150
18チーム中12ものチームが使用し、トッププロの世界では無双状態にあるシマノ・デュラエースだ。 だ。
12チーム → シマノ・デュラエースR9150 Di2
4チーム → カンパニョーロ・スーパーレコードEPS
2チーム → SRAM・レッドeTap
ワールドツアーチームのコンポーネント事情については、↓のエントリにまとめた。
ブレーキ:リムブレーキ
昨年からディスクブレーキが完全解禁になったことで、今年から5チームが完全ディスクブレーキ化を選んだ。だが以前としてプロトンの多数派はリムブレーキになっている。
13チーム → リムブレーキ
5チーム → ディスクブレーキ
ワールドツアーのディスクブレーキ事情↓
ホイール:デュラエース
コンポーネント同様、ホイールでもシマノが6チームと強く、2位以下はカンパニョーロが3、ロヴァール(スペシャライズド傘下)が2、それ以外は1と混戦模様だ。
6チーム → シマノ・デュラエース
3チーム → カンパニョーロ・ボーラウルトラ
2チーム → ロヴァール・CLX64
7チーム → その他(コリマ、フルクラム、ボントレガー等)
タイヤ:コンチネンタル
ホイールとは違いコンチネンタルが最多の7チーム、僅差でヴィットリアが6と、この2社の独占に近い結果になった。またシーズン序盤のクリテリウムでサガンがチューブレスを使用し話題になったが、その後は当然チューブラーに落ち着いてる。
7チーム → コンチネンタル
6チーム → ヴォットリア
2チーム → スペシャライズド
3チーム → その他(ヴェレデスティン、ウルフパック、ピレリ)
ちなみにスペシャライズドが26mm、それ以外は25mmがデフォルトセッティングとなっている。
ペダル:デュラエース
ここはシマノが12チーム、LOOKが6チームと綺麗な二択となった。だ。他社が参入しないのはシェアをとってもおいしくないからだろうか?
12チーム → シマノ
6チーム → LOOK
サドル:プロロゴ
プロロゴが5チームと、フィジークの4チームに競り勝った。チームスカイとモビスターのイメージが強いからか、個人的にフィジークを大半を占めている印象があった。
5チーム → プロロゴ
4チーム → フィジーク
2チーム → スペシャライズド
2チーム → セッレイタリア
7チーム → その他(セラ、シンクロス、PRO等)
フィジークと契約しているチームスカイのフルームは昨年スペシャライズドをロゴを隠して使用し話題となった。
パワーメーター:シマノ
パワーメーターもシマノの独占体制。パイオニアだったチーム・ユンボとカチューシャが揃ってシマノに変更し、シマノが7チームと最多となった。
7チーム → シマノ
3チーム → SRM
2チーム → ローター
2チーム → クオーツ
4チーム → その他(FSA、スペシャライズド、POWER2MAX等)
ハンドル:ヴィジョン
フレームメーカーがハンドルを担うところが増えるなか、独立したメーカーではヴィジョンが4チームと最も多かった。その1チームであるアスタナはヴィジョンとFSAを選手個人が選べるので、正確には3.5チームとも言える。
4チーム → ヴィジョン
2チーム → スペシャライズド
2チーム → キャニオン
2チーム → デダ
8チーム → その他(PRO、デダエレメンティ、エンヴィ等)
マジョリティ・バイクの一覧
完成したバイクがこちらだ。
フレーム:S-Works ターマックSL6
コンポーネント:デュラエースR9150Di2(シマノ)
ブレーキ:リムブレーキ
ホイール:デュラエース(シマノ)
タイヤ:コンチネンタル
ペダル:デュラエース(シマノ)
サドル:プロロゴ
パワーメーター:シマノ(シマノ)
ハンドル:ヴィジョン
Source: bikeradar, CyclingNews, CyclingTips, cyclowired