”普通”が目立つ。キャノンデールがロゴを変更した本当の理由

キャノンデールのロゴが変わった。

2019年シーズンが開幕し、EFエデュケーションファーストが使用するキャノンデールのロゴの変化に気づいただろうか?

2018年
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2019年
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昨年の「Magistral (Bold Italic)」と呼ばれるフォントから、「Nimbus Sans(Bold)」に変わっている。*フォント名は形から推測

ざっくり言えば、シュッとしたカッコいいフォントから、特徴のないフォントに変わったように思える。

ロゴ・シンプル化ブーム

ロゴの変更と言えば昨年の「トレックの巨大ロゴ」が記憶に新しいが、実はここ最近、ファッションブランドにロゴをシンプル化するムーブメントが起こっている。

イギリスを代表するブランドのバーバリーや、フランスのイヴ・サン=ローラン、スペイン発のバレンシアガなどが、みなサンセリフという飾り気のないロゴに変更しているのだ。
*ちなみにサンセリフ(Sans Serif)とは、セリフ(※文字の端の飾り)のない書体の総称

専門家はこの流れの背景には、ブランドが確立し成熟して認知度が高まったため、かつての「ロゴ=ブランド」を脱し、たとえブランドのロゴ同士が似通っていてもブランドを混同する心配がなくなったため、と分析している。

つまりキャノンデールも、自転車界で十分にブランドを確立したことよりシンプルなロゴに変更した…

 

 

…わけではない。

 

 

逆にこの簡素はフォントは、自転車界では差別化につながっているのだ。

太字+イタリックばかりのスポーツ界

こちらのワールドツアーを走る主要自転車メーカーのロゴをみてもらいたい。

そう。みな似通ったフォント(太字でイタリック)なのだ。

つまりキャノンデールは、旧ロゴでこの中に埋もれてしまうことを嫌い、あえてスピード感のない”普通”のフォント(ただし視認性は抜群に高い)に変更したわけだ。

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自転車メーカー以外でも、パーツ名などスポーツロゴに「太字&イタリック」のフォントは驚くほど多い。

カオスなレースでいかにブランドロゴを目立たせるか。その中でキャノンデールがたどり着いたのが、このフォントなのである。

レースでこの「cannondale」を探してみてほしい。想像以上に目に入ってくるはずだ。

Source: Twitter