ゲラント・トーマスの総合優勝で幕を下ろした2018年ツール・ド・フランス。その開幕前日の7月6日に、TREKが2019年モデル『MADONE SLR(マドンSLR)』を発表した。
ディスクブレーキが導入され、トップチューブには調整式IsoSpeedが搭載されるなど、最高傑作とまで言われた前作のMADONE9を越える最先端のエアロバイクへと進化した。
しかし、なにより一番注目を集めたのはダウンチューブにあしらわれたロゴの大きさだ。
とにかくでかい!
デカい!!
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デッカい!!!
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どデカイ!!!!
自転車ロードレースで ”大きなロゴ”で思い出されるのは、やはり2014年のロット・ベリソル(現ロット・スーダル)のジャージだろう。
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角度が悪いと読めないぐらいデカい。
ロット・スーダルではイマイチ定着しなかったこのでかいロゴだが、この巨大化の裏にはどういった思惑があるのだろうか?
ロゴを大きくする理由
専門家によるとこのブランド・ロゴを大きくする傾向はファッション界のトレンドであるようだ。
朝日新聞デジタルの記事によると…
バブル景気に沸いた80年代や90年代に盛り上がった「ロゴ・ブーム」の再来だ。(中略)今年6月、パリで開かれたメンズコレクションで、ヴァレンティノは全身にブランド名が入っログイン前の続きた上下そろいの服を披露。近年はウィメンズのランウェーにもロゴがあふれている。
(中略)
一時は衰えたロゴ入りの服が、再び増えたのはなぜか。京都精華大の蘆田(あしだ)裕史・専任講師(ファッション論)は、写真を使ったSNSの発達などインターネットの影響があるとみる。
パソコンやスマートフォンの画面では、立体的な服も平面でしか認識されず、着心地のよさもわからない。一方、ロゴは記号性こそが特徴で、「インスタグラム全盛の現在、画像で見てわかりやすいロゴが再び流行したのは極めて自然」と分析。(太字引用者)
つまり、
SNSの発展により、より分かりやすくロゴを全面に押し出したデザインが好まれはじめたのである。
たしかに他のメーカーのバイクと並べてみても、TREKという文字が目に飛び込んでくる。
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小さくて読めないキャノンデールに比べると明らかだ。
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TREKだけ読める。