みかん缶でもいいぞ。
UAEツアー第3ステージ。残り4km地点でプリモシュ・ログリッチェのアタックに反応したダン・マーティン(32歳/UAE)だったが、残り3kmを切り失速。逆に追走集団から上がってきたアレハンドロ・バルベルデのアシストとして利用され、12秒遅れのステージ5位に沈んだ。
マーティンはレース後のインタビューに対し「(アシストのデプルスが仕事を終えた後)プリモシュが限界に近いと見えたので仕掛けた」「本当に苦しんでいるように見えたからね。だからもう一度アタックしたのだけど、プリモシュは更に加速できる脚を残していた。それが僕が遅れた地点だ。いまはトレーニングが少し足りていない。でもある程度は満足はしているよ」と、遅れた理由について答えた。
しかし、実はマーティンは腹痛に襲われていたそうだ。
「脇腹に激痛が走ったんだ。そのせいで呼吸ができなくなった」
脇腹痛のベテラン
このコメントに対してチームユンボに所属するジョージ・ベネット(チーム・ユンボ)がツイッターで反応した。
Welcome to my world @DanMartin86 https://t.co/LI5Sh54dMc
— George Bennett? (@georgenbennett) 2019年2月27日
ベネット「こちらの世界へようこそ」
というのも、ジョージ・ベネットはプロデビュー以降ずっと脇腹痛に悩まされている”ベテラン”なのだ。
ベネットはあらゆる検査を受け、2017年に腹部(間膜)を手術。2018年シーズン序盤では解消されたかに見えたものの、3月下旬の「カタルーニャ一周」の最終ステージで再び激痛に襲われた。
「(手術する)以前のシーズンでは、レースの二日目に必ず痛みがあった。なので”マシ”にはなっている。だが、手術では取り除けなかった(腹部の)神経が触れてるか、他の箇所にも同様の問題が残っているのだろう」
「いまはどうすることもできない。この痛みと対峙するしかない。手術による改善は素晴らしい成果だが、所詮ボーナスみたいなものだ」
フルーツ缶療法
自転車ロードレースやマラソンなどエンデュランス系の競技者に、横腹痛に悩まされる選手は珍しくないという。日本人でもマラソンランナーの神野大地がレース中の腹痛に苦しめられていた。
しかし、昨年のはじめにその原因が発覚し、意外な療法で改善したという。
それがフルーツ缶を食べるという方法だ。
そもそも神野選手の腹痛の原因には横隔膜が人よりも大きいことがあり、さらに内臓脂肪が極端に少ないことで、レース後半に身体が追い込まれると、その横隔膜と内臓がすれて痛みが出るのだ。
そして、その解決策として取られたのが、レース一週間前からフルーツ缶を食べ”内臓脂肪を作る”方法なのだという。
ベネット!マーティン!桃缶を食うんだ!
*しかし効果には個人差があるようだ。
Source: CyclingNews, nzherald, Newshub,Sportiva