UCI(国際自転車競技連合)は、2020年シーズンよりワールドツアーチームを現在の18から20チームに増やし、トタル・ディレクトエナジー(フランス)とコフィディス(フランス)がプロコンチネンタルチームより昇格すると、伊ガゼッタ紙が伝えた。
実現すればフランス籍が4チームに
このトタルとコフィディスの昇格が確かならば、同じく昇格を目指していたアルケア・サムシック、ヴィタル・コンセプト、イスラエサイクリングアカデミーは事実上不可能となり、グランツールに出場するにはレース主催者による2枠の招待権を争わなければならなくなる。
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そしてこれを裏付けるように、イスラエルサイクリングアカデミーのオーナーであるシルヴァン・アダムスが、ワールドツアーチームバーレーン・メリダのオーナー・ナーセル王子とのツーショット写真を投稿し、会合の様子を伝えている。
Sure, Racing is important but the main task is putting it to use for a better world. Here is one way: Building bridges . ICA Co owner Sylvan Adams in a meeting with HH Prince Sheikh Nasser, owner of @Bahrain_Merida : “let’s cooperate” . https://t.co/9GRmXnCrU9 pic.twitter.com/RKMwO1l642
— IsraelCyclingAcademy (@yallaACADEMY) 2019年6月28日
ここで注目すべきはツイートにある「一緒に協力しよう(“let’s cooperate”)」という一文だ。リンク先の記事にも、共にプロジェクトをすることによってイスラエルとバーレーンは協力しあえるのだという強いメッセージを送れる、と語っている。
アルペシン・キャニオンの誕生?
またこの速報をいち早く英語で伝えたInnerRingによると、カチューシャがワールドツアーチームから離れ、第2スポンサーのアルペシンとバイクサプライヤーであるキャニオン(CANYON)でチームを組み、現在コレンドン・サーカスに所属しキャニオンに乗るマチュー・ファンデルプール(オランダ/24歳)を獲得する計画があるらしい。
La Gazzetta Dello Sport reporting the men’s UCI World Tour will go from 18 to 20 teams for 2020 with Total Direct Energie and Cofidis moving up. Among existing teams Katusha could leave, but Alpecin stays with Canyon bringing Mathieu van der Poel across
— the Inner Ring (@inrng) 2019年6月29日
あと9ヶ月でホントに間に合うのか?
ガゼッタ紙によると、UCIは2チームの昇格の他にもワールドツアーチームの最低保有選手数を現在の23人から27人に増やす考えがあるようだ。
しかし、来シーズンまで9ヶ月しかない中でこれらが実現するかはいささが疑問であるし、フランス人会長ラパルティアンの首尾一貫しない組織運営には、大きな不安を感じざるを得ない。
自転車界の未来をこのフランス人に任せてマジで大丈夫なんか?