「もう何とも思っていない。人からなんて言われようが、もはやどうでもいい」
9月12日、伊紙ガゼッタが謹慎明けのジャンニ・モスコン(24歳/スカイ)のインタビューを掲載した。
「奴らはまだ僕にクソ(みたいな言葉)を投げつけてくる。でも、アマチュアの時の心持ちに戻ることにしたんだ。眼の前に丘があればアタックし、一人でも逃げる。そんな考え方に戻したんだ。よりポジティブにね」
モスコンは今年のツール第15ステージでエリー・ジェスベール(フランス、フォルトゥネオ・サムシック)を殴打したしたとして、失格と5週間の出場停止処分を受けた。
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しかし、モスコンは依然として行為を否定している。
「僕はツールで彼(ジェスベール)に触ってすらいない。…なのに僕は笑いモノにされた。だから、僕は自分の好きなことをする。鍛えて、退屈しない限り自転車に乗るつもりだ。その代償はあるだろう。だが、みんな自分のしたいことをするべきだと思うんだ」
「好き勝手思わせておけばいい。でも、もし僕が強くなって戻ってきたら、奴らはさぞムカつくことだろうね」
また、モスコンは以前にBMCのステファン・キュング(24歳/スイス)から殴打されたと訴えている。
「ティレーノ〜アドリアティコでキュングに背中をパンチされたんだ。僕はチームを前に位置させようとしたが、彼はそれを抜きたかった…。僕は殴られたが、黙っていた」
「E3・ハレルベーグ(3月23日)でキュングの後ろについていたら同じ落車に巻き込まれてしまった。一緒に協力して前に戻ろうとしたら、チームカーが来て(彼だけを)集団まで運んでいったんだ。でも僕はそれを(コミッセールに)訴えたりしなかった。そんなことして何が得られる?何もない。それの何が悪い?だって集団から落ちてしまったんだから…」
失格になったツールでのチームスカイの対応にも、モスコンは一言あるようだ。
「ツール直後のチームの態度は好きじゃなかったな。彼らは僕を生け贄にしたような印象を受けた。僕は悪くないのに。でも、あれはツールを勝つ為には仕方がないことだったのかもしれないけどね」
「だってそうすれば『スカイだって処罰を受ける(特別扱いされていない)』とアピールできるだろう?」
謹慎処分が明けたモスコンは、『コッパ・アゴストーニ(9月15日)』と『コッパ・ベルノッキ(9月16日)』に出場し、イタリア代表としてオーストリア・インスブルックで行われる世界選手権ロード(9月30日)に挑む予定だ。
だが、モスコンは同じイタリア代表でチームを組む可能性の高いアレッサンドロ・デ・マルキ(32歳/BMC)や、ヴィンチェンツォ・ニバリ(33歳/バーレーン)に昨年のイタリア選手権での消極的な走りを批判されたことに対してついても、こう語っている。
「(昨年不仲があった)デ・マルキは『スカイにいて傲慢だ』と言った。その通りだと思わないし、それについて話し合いもした。もうこっちには何も問題もない」
「ニバリの(僕に対する)困惑については(記事で)読んだよ。でも直接は何も言われていない。僕は僕のレースをした。それだけだ。これから話し合ってもいいし、そうした方がいいかもしれない。でもニバリに対して最大限の尊敬をしているよ」
クルージングを楽しむ ジャンニ・モスコン(24歳/スカイ/イタリア)
これが世界のメンタリティだっ!! pic.twitter.com/u5shS17ine
— Sorato | plenty of… (@If_So_Ara) 2018年8月12日
謹慎中にクルージングを楽しむモスコン
「糊(のり)で手をハンドルバーにくっつけて、ドリンクも飲めない状態にすれば満足?」
「誰にも僕を抑えつける権利を渡したくない。他の人みたいに(良い子)になれないことなんて知っている。僕を妬んでいる奴らがいる。でも、僕のことを知ってくれる人は、僕をサポートしてくれる。それが全てだ」
翻訳元:Cycling News