8月27日(月)の早朝(欧州時間)、アイルランド初のプロコンチネンタルチームであるアクアブルー・スポートが2019年以降の活動を停止を発表した。
アクアブルースポート(アイルランド籍プロコンチネンタル)が、2019年シーズンは活動しないことを発表(事実上の解散)。ただし、同名の自転車用品のECサイトは存続し、チームについては「然るべきときが来たら」と再開の可能性にも言及している。 https://t.co/S9TQR5BSX4
— Sorato | plenty of… (@If_So_Ara) 2018年8月27
アクアブルースポートがいかに画期的なチーム組織であったかは以下のエントリを読んでいただきたいが、ざっくり言うと「スポンサーを必要としない自転車チーム作り」。従来のスポンサー依存型ではなく、チームと同名の自転車用品を販売するネット販売サイトの収益を運営費にすることを目指していた。
シーズンも後半に差し掛かるこの時期での解散発表は所属選手にはかなりの痛手であり、選手は他チームのメンバーがほぼ固まっている状況の中で、次の所属先を探さなければならない。
現在ブエルタ・ア・エスパーニャに出場しているロットNLユンボ所属のジョージ・ベネット(28歳/ニュージーランド)も、このニュースへの同情心が強いようで、自身のツイッターと米VeloNewsの取材にその気持ちを述べている。
Very bad news for cycling. Pulling the rug out from under in September leaves a lot of guys far up shit creek. https://t.co/kxP1sUsPmv
— George Bennett? (@georgenbennett) 2018年8月27日
(アクアブルースポート所属の)彼らには同情する。
(もう)9月で、自転車ロードレースに戻ってこれるか分からない。解散を知らせるメール1本で(選手は)失業さ。
僕自身もかつて同じ立場にあった。何人かは次の所属チームを見つけられるかもしれないが、多くは難しいだろう。
所属チームが解散や合併すると(身の振り方が)難しい。
僕もかつてリクイガスで同じ目にあった。幸運にもチームを見つけたが、それでも9月までかかったんだ。
ジョージ・ベネットはイタリア籍のコンチネンタルチームであったキャノンデールとスリップストリーム(現EFエデュケーション)の合併により所属を失い、その後ロットNLユンボに加入している。
実際のところアクアブルー・スポートに所属する選手は、このチーム解散を受けどのような反応を見せているのだろうか?
今年7月に見事アイルランド選手権でロード王者に輝いた204cmの大型選手コナー・ダン(26歳)は、自身のインスタにこんなポストをした。
緑色(アイルランド王者ジャージ)のデッカイ男が販売中ですよ…
ポリッジ(英国風のお粥)を与えれば喜びます。ドリー・パートン(米カントリーシンガー)の歌なら全部歌えます。ドア枠によく頭をぶつけるので少し忘れっぽいですが、慣れれば避けれるようになります。最近死んでしまった猫の大きなタトゥーと、左のお尻にシミがあります。ウィータビックス(マウスぐらいの大きさをしたシリアルの塊)を44個食べるのに1時間かかりません。ステイシーというちょっとだけ頭のおかしい彼女がサポートのために毎レース付き添ってきます。でも大丈夫。彼女の取扱説明書は持っていますので。
・・・辛いよね。みんな励ましのメッセージをありがとう。苦しい時こそユーモアが大事だと思うんだよね(あと血眼になった就職活動もね!)
アクアブルー・スポートには現在15人の選手とスタッフが所属している。
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・ジョージ・ベネットのインタビュー原文はコチラ↓
・アクアブルースポートについてのエントリはコチラ↓