iPhoneのメモに文章を書き、それをスクショしてツイッターに投稿してください。
そうすれば、あなたのブログは10倍読まれるようになります。
沢山の応援ありがとうございました#クイーンズ駅伝#積水化学 pic.twitter.com/zZAWfqd53o
— 新谷 仁美 (@iam_hitominiiya) November 22, 2020
例として挙げた↑は、陸上競技・長距離の新谷仁美選手。昨年11月22日のクイーンズ駅伝で優勝した日の夜に投稿したものです。
この方法ならスクショ画像をタップするだけで140字以上でも簡単に読んでもらうことができます。
一方こちら↓は、伊藤雅和選手(愛三工業レーシングチーム)によるレース後のブログの告知ツイート。
愛三工業レーシングチーム広島森林公園ロードレース Day2はあまり書くことが少ない展開でした。
最後はただただスプリントが全くかかりませんでした。
今は次戦に向けてチームで合宿してますので、次戦頑張ります!
https://t.co/3BTBrAlbzg— Masakazu Ito 伊藤雅和 (@MasakazuIto1) September 29, 2020
全然ダメです。
なぜならこのツイートだけでは内容が全く分からず、ブログを読むためにはリンク(URL)をタップし、読み込むまで数秒待ち、そのページを下までスクロールしないといけません。
この差は大きな機会損失になります。
ちなみにこんだけ槍玉に上げていますが、自分は伊藤選手(とブログ)のファンです。あしからず。
ブログなんて誰も読んでくれない
例えば、先日投稿したこちら↓
日本人選手がフォロワーを増やすために実践するべき10箇条 https://t.co/F9TrO0j47V
日本には「名前は知られているけどSNSのフォロワーが数百人」というプロ選手が沢山います。そんな選手たちがフォロワーを増やすために実践するべき方法を解説しました。ただフォロワー=ファンではないのでご注意を pic.twitter.com/KDnr0H97rv
— Sorato | plenty of… (@If_So_Ara) January 6, 2021
インプレッション(ツイッターでこのツイートが見られた回数)が4万を越える一方で、実際にURLをクリック数はたったの800です。
実に2%しか(この投稿経由で)ブログを読んでくれなかった計算になります。
つまり伊藤選手は、フォロワーに文章を読んでもらう機会を98%も失ってしまっている計算になります。
このように戦略的にSNSを使うためには「いかに読んでもらうハードル(ストレス)を下げるか」が重要になってきます。
サビを最初に持ってくる
読者のストレスを下げると言う意味で、結論を文頭に持ってくることも重要です。
一行目に何を伝えたいかを明確にすることで、最後まで読み手の興味が持続し、完読してくれる確率が上がります。サビ頭(あたま)ですね。
冒頭で例に出した新谷選手の一文目は、
プリンセス駅伝では”優勝できる”
クイーンズ駅伝では”優勝したい”
と、キャッチフレーズのような強い言葉。
一方で伊藤選手のブログの書き出しは、
コースは12.3kmのコースを6周する73.8kmで行われました。
全然ダメ…ではないのですが、文頭に持ってくるべき一文ではありません。
一行目で興味を引けないと誰も読んでくれません。それぐらい極端な意識で文章を作り、一行目に命をかけてください。その後にどれだけ名文が続いたとしても、出だしがテキトーな文章は誰にも読まれません。*だからと言って「強い口調の言葉」を持ってくるという意味ではありません。その文章で最も伝えたいことは何か?を徹底的に考えてください。
ブログで発信してるやつは情弱
プロアスリートがブログを使って情報発信する時代は、既に終わっています。
今もなおブログを発信の中心に置いている選手(やチーム)は、広報の方法を根本的に考え直すべきかもしれません。ブログがダメなのではなく、発信する場がブログ(と補足的なSNS)しかないのが問題
それはなぜか?
拡散されないからです。既存のファンしか読まず、「ファン開拓」には繋がりづらいからです。
SNSを通して「プロ選手という価値を最大化させたい」「自分のファンを増やしたい」のであれば、戦略的でなければいけません。
そのために「ブログにリソースを注ぐ」のは無駄です。
タイムラインをアーカイブ化する
ブログがなければどうやって自分の活動をファン(フォロワー)に伝えれば良いのでしょうか?
その答えは「SNS投稿一覧の整理」です。
ファンが自分のSNS投稿を遡れば、ここまでどんなシーズンを送ってきたのかを容易に把握できるように設計するのです。
勝った、負けた、落車した、怪我した、レースが中止になってしまった。
これらの出来事をSNSを遡るだけで大枠の流れが把握できるように、自分の投稿を整理するのです。
以前に書いた「日本人選手がフォロワーを増やすために実践するべき10箇条」というエントリの「これをするとフォロワーが増えない」で、RT(リツイート)は極力しないと書きました。
その理由は自分の現状(ステータス)を伝えない投稿が邪魔だからです。どうしてもRTをしたいのならば、推敲した文章と一緒に引用RTしてください。
スクショ投稿する際の注意点
最後に、文章のスクショ投稿する際に気をつけるべきポイントを箇条書きしました。
・必ず写真を添える
文章のスクショだけを投稿してもフォロワーは読んでくれません(読む気になりません)。スクショをタップしてもらうために写真も一緒に投稿しましょう。ただし、必ず文章に関連した(高品質な)写真を選びましょう。
・写真は2枚がおすすめ
「1枚の文章スクショにつき2枚の写真」が最もバランスがよくエンゲージメント(ツイートに反応した回数)が高いです。逆に写真3枚(計4枚)だと多すぎて文章スクショが埋もれてしまいます。しかし、文章に不可欠ならば3枚でもいいですし、冒頭の新谷選手のように1枚(計2枚)でも全然OKです。
・添付する順番も大事
画像を添付する順番も重要です。文章が先か、写真が先か。自分の投稿がフォロワーにどう見られるのかを徹底的に考えましょう。そのために裏垢を作って実験するのがおすすめです。そこで色々な順番で投稿してみて、フォロワーの視点に立って読んでくれそうな最適解を探します。
・絵文字とかいらない
おじさんのセンスのない絵文字はキツいです。視認性も悪いです。また無駄な改行とかもいりません。あと「です・ます」も文字数を取られてしまうので有無は適宜考えましょう。
ブログは死んだのか?
ここまでブログを否定してきましたが、選手によってSNSでは伝え切れない内容を書くプラットフォームは必要です。文章を書くのが苦手、面倒くさく感じる選手はSNSに全集中するのが吉です。
そしてその最適解はnoteにあると思っています。
理由は圧倒的な読みやすさにあります。noteには広告が一切表示されないからです。noteが「文章でお金が稼げるプラットフォーム」という印象は半分しか合っていません。
基本的に素人が書いた文章は読まれません。内容がかなり面白くない限り、最後まで読まれることはまずありません。ただでさえ読まれない文章に、広告(や情報性のない写真)が入ると完読率はさらに下がります。
しかしnoteは広告が一切入らず、さらに文章をストレスなく読ませるために膨大なデータを基に研究しつくされた設計になっています。
また、文章を書くのに不慣れな人にとっても投稿画面の快適性も抜群です。
そして何より、SNSのように筆者のプロフィール欄を訪れると過去の投稿が時系列に並んでいるので、過去記事が読まれやすい(活動を把握されやすい)設計になっています。
ちなみに與那嶺恵理選手(TeamTIBCO-SVB)は、noteフォロワーが約8,000人います。これ、凄まじい数字です。もちろん文章がめちゃくちゃ上手く内容も面白いからなのですが。
〜まとめ〜
ブログは拡散されづらいことに加え、読みにくいという根本的な問題を抱えています。誰にも読まれないブログなんて今すぐやめて、その時間をSNSに全振りしましょう。
積極的な情報発信は選手の価値を下げる
残念ですが、
プロ選手による有益な情報の発信は、選手としての価値を下げます。
以前、「フォロワーを増やすためには有益な情報を発信し続けること」と書いたのですが、それで集まってくるのはあなたの情報にしか興味のない(質の悪い)人たちです。
フォロワーにお得な情報を投げれば投げるほど注目は集めますが、プロ選手としての価値は著しく落ちていきます。
「フォロワーを増やす」と「ファンを増やす」は相反する作業なのです。
そもそもプロ選手がSNSを使う目的は、ファンを増やし、ファンを楽しませることです。もちろんそれがスポンサーの宣伝に繋がります
その大前提を忘れた「ただフォロワーを増やしたい」だけの投稿をしている選手に、ファンはつきません。
それを避けるためには、「見知らぬ人の興味を引く投稿」と「ファンに向けた本当に伝えたいこと」のバランスを整えるべきです。
目先の数字を追うと、大事な何かを失うというのはSNSの世界も同じです。
フォロワーではなくファンが増えるSNSの使い方
では、SNSを活用してファンを増やすためには、何を投稿すればいいのでしょうか?
それは次に書く「入部正太朗の失敗(仮)」というエントリにつづきます。
30歳を越えて日本選手権ロード優勝からワールドチーム(NTT)に移籍。イタリアに拠点を移すも、直後にコロナ禍でレースが中断。その期間に鎖骨と肩甲骨を骨折し、レース再開&復帰したと思ったら今度はスポンサーの撤退。そして先日、弱虫ペダルへの加入が発表されました。
これほど激動とも呼べる1年半を過ごしたのにも関わらず、SNSを活用し、自分の価値を最大化できなかった(ファンもフォロワーも増えなかった)原因と改善点について書きました。
つづく。