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ランス・アームストロング:
今日のステージについて話すことはない。退屈すぎてずっと全英オープンのタイガー・ウッズを観ていたのだからな。*一時トップも失速し6位
ーーもっと展開の多いレースだったらそんなことしないでしょ?
ランス:もちろんだ。水曜日にある65kmのステージだったらそんなことはしない。
ジョージ・ヒンカピー:
逃げに乗りたい選手にとって、これ以上厳しいステージはなかっただろうね。たぶんチームカーの監督たちは「ステージ勝利の為には逃げに乗れ!」と、無線でずっと怒鳴っていただろうよ。
ーー君たちは昨日から、このツールでは二つのレースが進行していると教えてくれたね。ステージを取りたい逃げ集団と、お互いをチェックしあう総合勢だ。
ランス:そうだが、今日は違う。後ろの集団でそんなことは起こっていない。
ーーじゃあ総合勢は何していたの?
ランス:「落車しないように気をつけて走っていた」だ。それ以外ない。
ーーでもダニエル・マーティン(31歳/アイルランド)が仕掛けたでしょ?
ランス:あんなのは無意味だ。意味がない動きだ。そうだろ?ジョージ?
ヒンカピー:ああ。疑問のある動きではあった。
それよりもモビスターが逃げに3人も乗っていたね。たぶん彼らはある程度、総合順位を諦めたのだと思うよ。総合は捨て、ステージ勝利とチームの総合順位を取りに行こうと考えた方がよいと思える動きだった。
ランス:この番組ではチーム総合順位に関して取り上げてこなかったが、チームによってその順位はとても大事なんだ。モビスターというチームは過去のツールからみても分かる通り、チーム順位を重要視しているチームだ。チームの歴史的にみてもな。もし逃げに乗った3人が30分以上稼いだらそれは大幅な順位アップに繋がる。
ヒンカピー:2005年のツールだったかな、今日みたいなステージで同じようなことを考えているチームがいたよ。同じツールとは言え、本当に色んなレースが行われているんだよ。
ーー今日知った情報なんだけど、スカイのチームカー上に積まれているスペアバイクの位置に変更があったみたいだ。フルームの自転車が一番取りやすい位置にあったのが、今日はゲラント・トーマスがあったらしい。スカイはトーマスを第一に守るべき選手だと考えたということなのかな?
ランス:わからんな。
ヒンカピー:僕もそこまで重要な変化ではないと思う。僕自身、現役の頃ランスのスペアバイクがどの位置にセットされていたか、知らなかったしね。
ランス:今日、CyclingNewsで見かけた記事なのだが、FDJの総監督であるマルク・マディオのコメントが取り上げられていた。
「自転車競技とツール・ド・フランスには信頼性において問題がある。(中略)なぜスカイがMPCCに加入していないのだろうか?」
と、疑問を呈している。
MPCCとは仏発のドーピング根絶を目指す倫理運動をしている団体だ。*サンウェブやボーラ、AG2Rなどワールドツアーチームからは7チーム、その他多くの自転車チームが加入している。
だが、このコメントをしているマルク・マディオは、現役時代にコルチゾンをはじめとした、ありとあらゆる薬品を使っていた人間なんだ。
そしてこのMPCCという団体を運営しているのは、ロジャー・リジェイという長くチームの監督を務め、もちろんキャリアの中にドーピング違反を犯している人物だ。
おい。もうやめようぜ。
ドーピングの取り締まりをやめようと言っているわけじゃない。
これ以上ドーピングに関する組織を増やすのをやめようと言っているんだ。むしろ逆に減らそう。
そもそも、なぜFDJの監督であるマディオスカイが、スカイはMPCCに加盟するべきだとが主張する必要があるんだ?自分の経歴を振り返ればそんなことは言えないはずだ。
というか、MPCCに加盟したからといってメリットは何もないんだ。
だが、加盟していないこと、スカイみたいにクソ呼ばわりされる。なんてことだ。
ヒンカピー:それにチームは既に(MPCCとは別に)アンチドーピングの為に、莫大な金額を支払っているしね。*アンチドーピング協賛金は約2億円と言われている
ランス:もうやめようぜ。団体をむやみに増やしたところで、何の効果もない。
自分の尻尾を追うような真似はやめてくれ。
ーーえっと、もう少し明るい話を…お願いできるかな。
ランス:わかった。第6ステージだったか、トム・デュムランがパンクで53秒を失った。そして集団復帰する為にチームカーの後ろを走ったことで、20秒のペナルティを受けた。合計で1分15秒だ。デュムランは日に日に強くなってきている。その中で1分15秒は大きなハンデだ。もしヤツが1分差で負けるようなことがあったなら、めちゃくちゃ面白くないか?
ーー明るくはないね。
ランス:てか、アラフィリップの逆立ち歩きの動画はいつになったら公開されるんだ?ずっと待っているのだが…
↑参照
ランス:山岳賞ジャージの赤い水玉で逆立ち歩きするアラフィリップが見たいんだよ俺は!!
また明日!!
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・一部を抜粋し、回を重ねるごとに意訳の割合が増えながらも訳した音源はコチラ↓
どうでもいいけど番組の最後5秒の終わり方(ホストのJBのフェードアウト)がめっちゃかっこよかった。
・スカイのMPCCに関する詳細について知りたい場合はコチラ↓
かなり長くて読みにくいですが、フルームの問題周辺だけを追っているだけでは分かりにくい、スカイが置かれている社会的立場が分かるエントリとなっています。