フルームが練習中に子猫を保護「ここに置いてはいけない」

人間性にも隙がない。

ゲラント・トーマスとルーク・ロウによるポッドキャスト番組『Watts Occurring』に、ツール通算4勝のクリス・フルーム(イギリス/34歳)がゲスト出演し、自身がイタリアでのトレーニング中に子猫を保護したエピソードを語った。

フルーム「人里離れた坂で、茂みの中から小さな子猫が飛び出してきた。とても人に懐いている子猫だった。でも天気が悪かったから、何日も雨にさらされていたんだろう。またその後数日の天気もあまり良さそうじゃなかった(から)5、6人で走っていたんだけど、みんな『ここに置いてはいけない。誰かが連れて帰らなきゃ』ってなったんだ。僕たちはみんな結構猫が好きな家だったから…」

「だから子猫をジャージの中に入れて、残り1時間を走ったんだ。家に連れて帰って、ワクチンも打ちに行って…」

「人気のないところにいたんだ。可哀想にお腹も減っていただろうし、しばらくそこにいたんだろうね」

ゲラント・トーマスに子猫の名前を聞かれたフルームは、そのライドの出発地点であるドチャックという街にちなみ「ドルチェ」と名付けたと答えた。

ルーク・ロウ「子猫はジャージの中で暴れなかった?」

フルーム「大人しかったよ。寒かったんだろうし、僕のお腹のところに座っていたよ。人肌で暖かかっただろうね」

昨年6月に選手生命が危ぶまれるほどの大怪我を負ったフルームだが、トレーニング再開後は順調な回復具合を、Stravaを通して伝えている。

しかし今年のツール・ド・フランスに間に合うかについては未だ不透明なままだ。